[毎日小学生新聞]連載「本の森」Vol.6 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

毎日小学生新聞で連載中の『本の森』3月は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を紹介しました。

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3月は卒業式やクラス替えなど友達との別れも多い季節。ミミズク小学校の悩み多きツマズクさんは、担任のアダナ先生にすすめられて、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読みました。銀河鉄道に乗ってみたくなったのでしょうか?
ツマズクさん(以下ツ) 先生、「銀河鉄道の夜」を読みました。
アダナ先生(以下ア) 名作ですね。楽しめましたか?
ツ 悲しいお話だったけど、銀河鉄道から見える景色がすごくきれいで、なんだか不思議な気持ちになりました。
ア そうですね。天の川を旅するジョバンニとカムパネルラの見る風景は、この作品の特徴のひとつだと私も思います。
ツ 私たちの見ている世界と違って、黒い紙に白い絵の具で風景を描いている感じがしました。
ア 黒い紙に白い絵の具! すてきな表現ですね。フムフム。
ツ でも、その風景の中に、ときどき黄色や青、緑が広がります。読んでいると心の中にどんどん絵が広がっていきました。
ア ツマズクさんは、文字で書かれていることが心の中でまるで絵のように広がるんですねえ。すてきだなあ。
ツ それからやっぱり、ジョバンニとカムパネルラのことがうらやましいな、って思いました。
ア ツマズクさんも、2人のような旅がしてみたいですか?
ツ うーん、銀河鉄道に乗るのはちょっと怖い気もします。先生は乗ってみたいですか?
ア 私は仲直りしたい大切な人と乗りたいなあ。
ツ 先生にも、仲直りしたい人がいるんですか?
ア そうですねえ。仲が悪くなったわけじゃないけれど、一生懸命生きているうちに、仲がよかった人とすれ違ってしまうことがあるんですよ。
ツ 先生、わたしも小さいころによく遊んだ友達に対して、そんなふうに感じることがあります。嫌いじゃないし、仲も悪くないけど、なんだか話さなくなってしまって。
ア クラス替えも近いですし、そんな友達と一緒に銀河鉄道に乗れたらいいですね。
ツ そうですね、どうやったら乗れるかなあ。でも、やっぱりちょっと怖いです。
ア 私は乗りたいものです。ホッホッホ。

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

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